ケーブルマシン
仕事柄、私はしょっちゅう海外出張しているのですが、滞在先のホテルで行う筋トレが出張中の一つの楽しみになっています。海外のホテルには、たいていジムがあって、そこにはダンベルセットだけではなく、トレーニングマシンが置いてあるからです。自宅には、ダンベルとEZバーしかありませんから、マシントレーニングは出張中しかできないんですね。
ちなみに、ジムがあるビジネスホテルは日本にほとんどありません。ちょっと格式の高いホテルに泊まる必要があります。本当は旅行客ではなくて、忙しいビジネスパーソンこそ、ホテルで筋トレすべきだと思うのですが。
さて、ホテルのジムでは様々なトレーニングマシンを試すことができますが、その中でも私はケーブルマシンを使ったトレーニングがお気に入りです。
ケーブルマシンでは、ケーブルの先に付いたバーやロープなどを引いたり押し下げたりすることで、ケーブルの反対側の端に繋がったウェイトを持ち上げます。バーベルやダンベルを使った、いわゆるフリーウェイトの運動と比べて、次のようなメリットがあります。
- 関節への負担が少ない。
- 動作中に負荷が抜けない。
- 任意の方向に負荷がかけられる。
関節への負担が少ない
私がケーブルマシンが好きな一番の理由は、手首への負担が少ないことです。元々、私は手首などの関節が固くて可動域が狭いので、例えばストレートバーでアームカールをやると、手首に負担がかかって痛くなってしまうんですね。EZバーを使えばその負担はある程度緩和されますが、トライセップロープを使ったケーブルマシンにはかないません。手首を負担がかからない角度に調整して、上腕の筋肉に十分な負荷をかけることができます。
動作中に負荷が抜けない
次に有り難いのが、ケーブルマシンでは動作中に負荷が抜けないこと。ダンベルでは、腕が床に対して垂直になるポジションでは、どの筋肉にも負荷がかかりません。例えば、ダンベルアームカールで、上腕が床に対して垂直になるまで腕を曲げると、上腕二頭筋に負荷がかからなくなってしまいます。ところが、ケーブルマシンではどのポジションであっても、一定の負荷がかかり続けます。
フリーウェイトでは、例えばベンチプレスやダンベルロウイングのように、正しいフォームで行わないと負荷が逃げてしまう種目もありますが、ケーブルマシンでしたら、フォームをそれほど気にしなくても、狙った筋肉に負荷をかけ続けることができます。これは、私パーソナルトレーナー等の第三者にフォームをチェックしてもらえないのようなホームトレーニーにとっては、実に有り難いことです。もちろん、正しいフォームでトレーニングするに越したことはありませんが、ある程度自己流のやり方であっても、狙った筋肉に効いていることが実感できるとかなりのモチベーションアップに繋がります。
任意の方向に負荷がかけられる
さらにケーブルマシンではプーリー(滑車)の位置を変えたり、ケーブルを引く方向を変えたりすることで、任意の方向に負荷をかけることが可能です。ジムに置いてあるケーブルマシンには、上と下に固定された二つのプーリーが使えるものや、好きな高さにプーリーを固定できるものがあります。下に固定されたロープーリーでも、シーテッドロウイングのようにケーブルを水平に引くこともできるし、アームカールのように上に引き上げることもできます。
また、ダンベルやバーベルのように握りにプレートが付いていませんから、動作中に邪魔になるものがありません。ケーブルを引くことさえできれば、あらゆる動きに対応することができます。いつか自宅にもケーブルマシンを置いて、好きなときにトレーニングできればいいなと思っていました。
パワーラック
EZバー(Wシャフト)のところにも書きましたが、バーベルでスクワットやベンチプレスをやるには、ある程度の高さにバーベルを保持するホルダーが必要です。自力で床から肩に担げる程度の重量なら問題ないのですが、早晩、扱う重量が上がってきて持ち上がらなくなります。私も、ダンベルを使ってワイドスクワットをやっていたのですが、40kg近くの重量になってくると、下半身の筋肉を追い込む前に握力がもたなくなります。そうなると、バーベルを担いでスクワットをする必要が出てきます。また、高重量のバーベルを自力でベンチプレスのスタートポジションまで持ち上げるのは至難の業です。
そうなると、欲しくなるのがパワーラック。パワーラックがあれば、バーベルを肩に担ぐ高さやベンチプレスのスタートポジションで保持したり、プレートを取り換えたりすることができます。パワーラックには、大きく二つのタイプがあります。
これが、よくジムに置いてあるボックスタイプのパワーラックですね。高さもありかさばりますが、枠をがっちり固定できるので高重量でも安定して扱うことができます。
こちらが、ボックスタイプをグッと簡略化したハーフタイプのパワーラックです。特に高さがありませんから、天井が低い部屋など設置スペースが限られている場合には便利ですね。
どちらも、スクワットやベンチプレスには十分使えますが、セーフティーバーは必須です。セーフティーバーとは、ベンチプレスなどで力尽きて潰れてしまったときや、手が滑ってバーベルを落としてしまったときなどに、バーベルが自分に当たらないよう支えてくれるものです。
このような、セーフティバーがないラックは危険です。体を鍛えるために筋トレをしているのに、怪我をしてしまっては意味がありません。首にバーベルを落とすなどして、死亡事故に繋がることも実際に起こっています。特に、自宅で一人でトレーニングする人は、セーフティーバーが必須です。
マスキュラーセットR140
ケーブルマシンやパワーラックのことを何度も考えているうちに、ついに我慢の限界を迎え買ってしまいました。ここまで来ると、もう後戻りできない感が満載ですね。(笑
このIROTEC(アイロテック)のマスキュラーセットR140を選んだ理由は、次の通り。
- ケーブルトレーニングができる。
- ボックスタイプである。
- あらゆる運動に対応できる。
ケーブルトレーニングができる
まず、なんといってもケーブルが付いていることですね。しかも、ハイプーリーとロープーリーの上下二つの滑車が使えますから、ほぼ何でもできます。ケーブルに取り付けるラットプルに使える長いバーと、アームカールなどに使える短いバーも付属しています。ロープーリーには、シーテッドロウイングをするときに足を置いて踏ん張るためのフットプレートまで付いてます。これにトライセップロープを付けてプッシュダウンができるようになれば、もう完璧です。
ボックスタイプである
マスキュラーセットはボックスタイプです。やはり、ハーフタイプはセーフティーバーがあっても不安ですよね。高重量のバーベルを落としたら、ただでは済みません。自分に当たらなくても床を壊してしまうかもしれません。その点、ボックスタイプは安心感が違います。実はマスキュラーセットR140には耐荷重の記述がどこにも載っていないのですが、まあ、よほどのことがない限り壊れる心配はなさそうです。バーベルが落ちてくることはありませんし、床に落とすこともないでしょう。設置スペースに問題がなければ、ボックスタイプを選ぶべきです。
あらゆる運動に対応できる
マスキュラーセットR140には、ケーブル以外にも様々なものが付属しており、あらゆる運動に対応できます。
- チンニングバー
- ディップススタンド
- バーベルシャフト
- ダンベルシャフト
- 140kgまでのプレート
- インクライン・デクラインベンチ
- レッグエクステンションアタッチメント
- プリチャー台
この価格でこれだけの機能が付いていますから、評価が高いのも頷けます。
ラチェットレンチ
マスキュラーセットR140は、自分で組み立てなければなりません。最低、14mmのレンチが1本と、17mmのレンチが2本必要です。相当数のボルトを締めなければいけませんから、ラチェットレンチを使うことを強くお勧めします。私は、マスキュラーセットを組み立てるために、工具セットを新たに購入しました。
ラチェットハンドルとソケットがセットになっているものを選んでくださいね。ボルトとナットを締めなければいけませんから、モンキレンチも必要です。
こんなボルト/ナットを何十か所も締め付けることになります。ラチェットなしでやっていたら、筋トレよりキツいでしょうね。(笑
マスキュラーセットR140の組み立て
マスキュラーセットR140は、段ボール14個に入って届きます。まずは、段ボールの置き場所を確保してから発注した方がいいですね。(笑
最初は、ベンチの組み立てからです。マルチポジションベンチだけで、これだけの部品を組み立てなければいけません。
寸法の違うビス、ワッシャ、ナットを使いますので、まずサイズごとに分けてプレートなどに並べて置いておくのがいいですね。ワッシャもピッタリの数しか入っていませんから、失くさないようにしましょう。
一人で2時間ほどかけて完成しました。組み立てマニュアルは、かなり詳細に図解されているので、書いてある通りにやれば迷うことはないでしょう。ただし、可動部分のボルトを締め付けすぎないように注意してください。目いっぱい締め付けてしまうと、スライド部分が動かなくなり、ベンチの角度を変えられなくなってしまいます。
ベンチにレッグエクステンションアタッチメントを取り付けると、こうなります。
レッグエクステンションアタッチメントをプリチャー台に付け替えることもできます。
次にパワーラック本体を組み立てます。
一人で組み立てて、4時間くらいかかりました。
コーナー部分は、このように三角の補助版と4本のボルトでがっちり固定します。穴とボルトの位置が合わないという苦情がネットで散見されましたが、ちゃんと仮止めしながら組み立てていけばまったく問題ありませんでした。
パワーラック本体は、高さが219cmもあるのですが、上部もボルト締めしないといけないので、脚立があった方がいいですね。
セーフティーバーには、貫通式、着脱式などがありますが、マスキュラーセットのセーフティーバーはプランジャ式です。プランジャとは、内蔵されたスプリングを使って先端のピンやボールを出し入れできる部品のことで、稼働部分の位置決めや固定に使われます。マスキュラーセットのセーフティーバーに使われているのは、ノブが付いたインデックスプランジャと呼ばれているものです。
インデックスプランジャは、操作ノブを引っ張ることよってピンが引っ込み、稼働部分を動かすことができるようになります。そのため、「プル式ロックピン」や「スプリングノブ」などど表現されていることもあります。操作ノブから手を離すと、内蔵スプリングの力でピンが元の位置に戻ります。さらに操作ノブを回して締め付けることによって、よりしっかりとピンを固定することができる構造になっています。
支柱には5cm刻みで穴が開いているので、プランジャを使ってワンタッチで高さを変えることができます。口コミには、このセーフティーバーの動きが悪いという苦情も書き込まれていましたが、私のはスムーズに上下できてまったく問題ありませんね。
ベンチの傾きを変えて、インクラインベンチプレスをする場合などは、そのたびにセーフティーバーの高さを調整しないといけないので、動きが悪いのはやはりストレスになるでしょう。
セーフティーバーには、ディップススタンドを取り付けることもできます。
バーベルホルダーも、プランジャ式で上下に移動させることができます。付属のバーベルは長さ2m、重さ10kgです。
天井にチンニングバーも付いるので、懸垂もできます。
ケーブルにバーを取り付けて、ラットプルもできます。
ケーブルのウィエイトは、パワーラックの背面にプレートを取り付けることで重量を変えます。プレートはクリップで止められるので、取り換えにたいした時間はかかりません。ただし、プレートを取り換えるたびにパワーラックの背面にまわらないといけないので、ジムに置いてある本格的なケーブルマシンと比べるとちょっと面倒ですね。
トライセップロープに付け替えれば、私の大好きなトライセプスプルダウンができます。
ロープーリーを使えば、シーテッドロウイングもできます。
もちろん、ロープーリーにトライセップロープを取り付けることも可能です。
マスキュラーセットR140には、140kg分のラバー付きプレートが揃っています。
- 20kg×2枚
- 15kg×2枚
- 10kg×2枚
- 5kg×4枚
- 2.5kg×4枚
- 1.25kg×4枚
これに、2.5kgのダンベルシャフトが2本、付属していますから、ダンベルトレーニングもできます。IROTECのダンベルカラー(シャフトリング)は、かなりしっかりしていますね。
パワーラックにはいろいろな種類がありますが、IROTEC(アイロテック)マスキュラーセットR140ならこれ一台で何でもできてしまいます。結局、やれない種目があるとそれができる器具を追加で欲しくなってしまうので、最初からオールマイティなマスキュラーセットR140を購入しておく方がお得です。
踏み台
マスキュラーセットR140のベンチの欠点は、シートの高さが55cmもあることです。レッグエクステンションアタッチメントを使うために、この高さが必要なんですね。しかし、よほど足が長くなければ、両足を床に着けて踏ん張ることはできません。ベンチプレスなどをやるとき、両足の踏ん張りが効かないと体が不安定になり危険です。
そこで、両足を乗せる踏み台を使うことをお勧めします。
高さ13cmの台なので、シート高さは42cmになります。これなら、踏ん張れます。
両足分要りますので2つ揃えてください。