プレートはかさばる

IROTEC(アイロテック)のマスキュラーセットR140には、140kg分のプレートが18枚あります。

  • 20kg×2枚
  • 15kg×2枚
  • 10kg×2枚
  • 5kg×4枚
  • 2.5kg×4枚
  • 1.25kg×4枚

 

これ、床にそのまま置くとかなりかさばるんですよね。

 

マスキュラーセットのプレート

 

それだけではありません。

  • 必要な重さのプレートが見つからない。
  • ラバーの突起で床が凹む。
  • プレートを持ち上げるとき指を挟む。

 

こういった問題を一発で解消してくれる優れものがあります。

専用のプレートラックがオススメ

ワゴン

かさ張るプレートを片付けるために、私は最初、このようなワゴンを使っていました。

 

ダンベル用ワゴン

 

確かにプレートを一か所に集められますし、移動することもできます。でも、次のような欠点があります。

  • 収納量の割にスペースを取る。
  • 平置きするのでプレートが取りにくい。
  • 耐荷重が100kgしかない。

 

収納量の割にスペースを取る

プレートはワゴンの上に乗ってはいますが、収納量は床に置くのと変わりません。プレートを重ねて収納しても、ワゴンの大きさは一定なので占有スペースは減りません。

 

平置きするのでプレートが取りにくい

ワゴンの底は平面なので、特に高重量のプレートを平置きすると持ち上げるのが大変です。筋トレ中の疲れた手で出し入れすると、指を挟んでしまうこともあります。

 

耐荷重が100kgしかない

致命的なのは、耐荷重が100kgしかないことですね。マスキュラーセットのプレートは総重量が140kgありますから、全てのプレートを乗せることができません。

 

ワイヤーラック

次に、片手約41kgのブロックダンベルを両手分購入したのに合わせ、プレートを高耐荷重のワイヤーラックに収納するようになりました。

 

ブロックダンベルを乗せたワイヤーラック

 

このワイヤーラックシリーズには、耐荷重が80kgと150kgの棚が揃っているので、必要な枚数購入して多段にすることができます。ダンベルに使う5kgまでのプレートを片付ける場合は、かなり便利に使うことができます。

 

ただし、標準で付いてくるナイロンキャスターは、高荷重のラックを繰り返し移動していると破損する可能性があるので、業務用のゴムキャスターに替えておいた方が無難です。

 

業務用ゴムキャスターとナイロンキャスター

 

左が標準のナイロンキャスターで、右が別売りの業務用ゴムキャスター。耐久性が上がるだけでなく、ワゴンの移動もスムーズになりますし、タイヤの幅が広いので床への負担も減ります。

 

とはいえ、マスキュラーセットに付属しているバーベル用のプレートなどを片付けるには、やはりワイヤーラックは向いていません。ダンベル用の5kgプレートは直径が220mm程度ですが、バーベル用の20kgプレートは直径が450mmあります。このワイヤーラックシリーズは、幅は350mmから750mmまで50mm間隔で選ぶことができますが、奥行は345mmで一定なので、プレートがラックから前後にはみ出してしまいます。また、高重量のプレートは1段に1枚しか置けませんから、18枚のプレートを片付けるには、かなりの段数が必要になります。

 

仮にサイズが十分に大きく、高耐荷重のラックを使ったとしても、20kgのプレートを水平にして片づけるのは、実際にやってみると分かるのですが、かなり大変です。特にプレート同士を重ねてしまうと、プレートにラバーが付いていることもあって、引き出すのがより難しくなります。

 

専用のプレートラック

ということで、移動させる必要がない場合は、やはり専用のプレートラックがオススメです。

 

 

自作・中古のプレートラック/プレートツリー

自作のプレートラック/プレートツリー

プレートラックやプレートツリーを自作するという手も考えられますが、私は次の理由でお勧めできません。

 

十分な耐荷重を保証できない

まず140kgものプレートを乗せられるのに十分な耐荷重が必要になります。壊れたりすれば、床が傷つくだけでなく大怪我に繋がる危険性もあります。

 

しかし専門的な知識がなければ、十分な耐荷重を持ったプレートラックやプレートツリーを設計することはできません。また高耐荷重を確保するためにプレートツリーは通常金属製ですが、自製しようとすれば金属を溶接する器具と技術が必要です。仮にプレートツリーの形ができたとしても、実際の耐荷重がどれくらいあるのか測るには、専用の測定器がないと確認できません。

 

プレートラックやプレートツリーは、1〜2万円も出せばプロが設計し耐荷重が保証された製品が手に入ります。苦労してリスクのあるものを自製するより、買った方が楽だし安心です。

 

中古のプレートラック/プレートツリー

店舗やネットで中古のプレートラックやプレートツリーも手に入りますが、これも私はお勧めできません。

 

実質耐荷重が分からない

新品であればメーカーが耐荷重を保証していますが、中古品はその使用履歴が分かりませんから、実質耐荷重がどれくらい残っているのか不明です。もしこれまで過剰の荷重が何度もかかっていたり、過度の熱履歴が与えられたりしていれば、金属疲労等によって素材内部にヒビが入っていたり溶接が破損してるかもしれません。

 

こうした不具合は素人が見ただけは分かりませんし、中古品ではメーカーも保証してくれません。新品をメーカーから直接購入することを、強くお勧めします。

IROTEC(アイロテック)のプレートツリー

ちょっと大きめの段ボール一つで届きます。

 

段ボール入りプレートラック

 

部品は3つだけ。本体は溶接済みなので、2本の足を本体に取り付けるだけです。

 

組み立て前のプレートラック

 

4本のボルト/ナットで取り付けます。工具は付属していないので、14mmと13mmのレンチを自分で用意する必要があります。仮止め状態ではグラグラしていますが、工具で締め付ければ安定します。そのままではやり難いので、本体を逆さまにして締め付けるといいでしょう。

 

プレートラックの取り付け部分

 

私はパワーラック組み立て時に購入した、ラチェットレンチとモンキレンチを使って締め付けました。

 

ラチェットとモンキレンチ

 

18枚のプレートを全て乗せるとこうなります。

 

プレートを全て乗せたプレートラック

 

予想以上に小さなスペースにスッキリと収まります。左側に20kgと15kgの大きなプレートをかけるのですが、同じ会社の製品なのでサイズがピッタリ。一番下のピンがまだ余っているので、プレートを追加購入しても大丈夫です。マスキュラーセットを購入したら、是非、このプレートツリーも揃えるといいですね。

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