モビバンは中高年向き
チューブトレーニングは、中高年が最初に体を鍛えるのに適しています。それは、筋力に応じて負荷が変わるからです。つまり強く引けば強い負荷がかかり、弱く引けば弱い負荷しかかからないってこと。
ダンベルでしたら、10kgのダンベルはどう扱っても10kg。でもチューブはその人の力に応じた負荷しかかかりません。過度な負荷がかからないので、体がなまっている中高年にはピッタリなんです。
しかも、この通称モビバンは、輪が3つ付いているため、いろいろな使い方ができます。
硬さ強め、一般向け、高齢者・ジュニア向けなど、さまざまな硬さが揃っていますが、若干長さと太さが違うだけで、使ってみてもそれほど差はありません。なので、1本購入すれば十分。
使い方は、付属の冊子にもありますし、Webにもたくさん公開されています。私は、ダンベルやバーベルなどのウェイトを使ってトレーニングするようになってから、しばらくはモビバンを使わなかったのですが、指の腱鞘炎(バネ指)になってから積極的に使うようになりました。
腱鞘炎(バネ指)防止にチューブトレーニング
モビバンの特徴は3つの輪が付いていることですが、特にチューブの両端に輪があることで握力に依存せずにトレーニングをすることができます。輪に手首を通してチューブを掴めば、トレーニング中に指にほとんど負荷がかかりません。
私も腱鞘炎(バネ指)になるまで、この輪の効果に気づいていませんでした。ダンベルやバーベルを使ったトレーニングでは、思った以上に指に負担をかけています。運動中はパワーグリップやリストストラップなどを使って握力の補助をすることができますが、運動前後にブロックダンベルを出し入れしたりバーベルを移動させたりするとき、実は指にかなりの負荷がかかっています。腱鞘炎になると手のひらに痛みが出るようになるのですが、そうなって初めて、この運動中以外の指への負荷を実感するようになりました。
その点モビバンなどのチューブトレーニングでは、チューブそのものが非常に軽量ですから、運動前後に指に負荷がかかることはありません。さらに、パワーグリップやリストストラップなどの握力補助器具を使わなくとも、輪やリングを使ってほとんど指に負荷をかけずにトレーニングすることができます。
これまでモビバンは、ウェイトトレーニングの補助的な使い方しかしてこなかったのですが、腱鞘炎の痛みがある間はメインのトレーニングに使っています。
モビバン(チューブ)は消耗品
取扱説明書によるとモビバンは無理に延ばしたり急激に延ばしたりすると切れることがあるそうですが、よほど乱暴な扱いをしない限り切れることはありません。むしろ気を付けなければいけないのは、横からの傷です。チューブの両端を引っ張る際、真ん中を足で踏んで固定する場合はいいのですが、支柱に引っ掛けるときはチューブに傷が付くことがあります。
このようにチューブ表面に僅かな切れ目が入ってしまうと、いきなり切れることはありませんが、伸縮を繰り替えている間に傷が徐々に大きくなっていきます。
こうなってしまうと危ないですね。いつ切れてもおかしくありません。修復する方法はないので、買い替えるしかありません。