どうしてSIXPAD(シックスパッド)?
あのクリスティアーノ・ロナウドのCMで話題のSIXPAD(シックスパッド)、買ってみました。
- トレーニングに効果的な20Hzの周波数
- 低周波の痛みを軽減する独自波形
- 世界No.1フットボーラーのトレーニング理論
販売サイトによると、これらを組み合わせて生まれたEMS機器がSIXPAD。EMSとは、「Electrical Muscle Stimulation」の略で、電気刺激で筋肉を直接動かすトレーニングのことです。
SIXPADを狙った筋肉に貼り付けると、設定されたプログラムに沿って、ウォームアップからトレーニング、さらにクールダウンまで自動的に行ってくれます。トレーニングと言っても、やることはスタートボタンを押すだけ。あとは23分間、電気刺激が勝手に筋肉を鍛えてくれます。
これだけで筋肥大するなら筋トレなんて一切不要ということになってしまいますが、ネット上の口コミをいろいろ読んでみるとさすがにそこまでの効果は期待できそうもありません。では、なぜそれでも高価なSIXPADを買ってしまったかというと、理由は次の3つです。
- 飲酒後に筋トレができない
- 腹回りの脂肪がなかなか落ちない
- JALのマイレージで購入できる
飲酒後に筋トレができない
私は今、筋肉を4分割して、1週間に4回筋トレをしています。
- プッシュ系1:胸、上腕三頭筋
- プッシュ系2:肩
- プル系:背中、上腕二頭筋
- 下半身
だいたい、火曜日、木曜日、土曜日、日曜日に筋トレするのですが、接待などが入っちゃうと日にちをずらさないといけません。ところが、何日か飲み会が続いたりすると、1週間に4回の筋トレ日が確保できなくなってしまいます。
何度か飲酒後に無理して筋トレしたこともあるのですが、あれは止めた方がいいです。オススメできません。力が入りませんし、判断力が鈍っているので危ない。体が思うように動かないので、怪我してしまうこともあるでしょう。何より、力むと頭痛がして追い込むことができません。
その点SIXPADなら寝たままでもできますし、力むこともないので飲酒後でも使えるのではないかと思ったわけです。
腹回りの脂肪がなかなか落ちない
次に私は筋トレを始めて1年ほど経つのですが、体重も体脂肪率も順調に下がっているのにどうも腹回りの脂肪がなかなか落ちてくれません。腹筋運動も取り入れているのですが、脂肪が残っているためシックスパックにならないんですね。
部分痩せというのは論理的にどうかと思っているのですが、SIXPADが狙った場所の引き締めに効果があるとの口コミから、腹回りに試してみようと思ったわけです。
JALのマイレージで購入できる
最後に、EMS機器はSIXPAD以外にもいろいろ出ているのですが、概して高い。SIXPADもフルセットで揃えようとすると、10万円以上してしまいます。ところが、今ならSIXPADをJAL(日本航空)のマイレージで買うことができます。幸い私は仕事柄海外出張が多いので、マイレージはたくさん持っています。現金で買う必要がないので、これならもし効果がなくても後悔せずに済みます。
以上の理由から、まずはウェスト用として、SIXPAD(シックスパッド)のAbs FitとBody Fitを購入してみました。
Abs Fit
まさに、腹筋のシックスパックの形をした腹筋専用のEMS機器がAbs Fit。綺麗な白い箱に入っています。
蓋を開けると、黒い緩衝材に囲まれた本体が現れます。
本体は、白い箱のサイドから引っ張り出します。
緩衝材が付いている黒い箱の中には、本体以外にもいろいろな物が入っています。
- シックスパッド アブズフィット本体
- 台紙
- アブズフィット高電導ジェルシート
- コイン形リチウム電池 CR2032
- 取扱説明書(保証書付き)
- クリアケース
- オープナー
- サポートベルト
全部出すと、こうなります。
まず、取扱説明書はかなり分厚いのですが、これはAbs FitとBody Fit共有の説明書で、しかも同じ内容が5ケ国語で書かれているからです。Abs Fitに関する内容で日本語表記されているページは、わずかしかありません。
最初にやるのは、高電導ジェルシートを本体に貼り付けることです。高電導ジェルシートは、オレンジのシートと透明シートに挟まれた無色のジェルです。オレンジのシートは、中央に波状の切れ目が入っており、少し曲げることで、真ん中から簡単に剥がすことができます。
オレンジのシートを剥がすと、透明シートにジェルが乗った状態になるので、これをAbs Fit本体の電極を覆うように貼り付けていきます。
ジェルシートを電極に乗せただけでは、電極とジェルの間に空気が残っています。
透明シートの上から指でしごいて、電極とジェルの間に残った空気を端から追い出していくと、綺麗に貼り付けることができます。
これを6枚、全ての電極を覆うように貼り付けます。
ジェルシートを全部貼り付けてから、それぞれの透明シートを剥がしていきます。そうすれば、指で直接ジェルシートに触れる機会が少なくて済みます。
次にやるのは、電池の取り付けです。コイン形リチウム電池は、白い紙の袋に黒いオープナーと一緒に入っています。
お試し用の電池は2つ入っていますが、モチがあまり良くないので予備の電池をあらかじめ買っておいた方が良いとの口コミが多かったため、Panasonic製のコイン形リチウム電池 CR2032を4つ、量販店で購入しておきました。安いのもありましたが、途中で切れるのも嫌なので、4つで千円弱の電池にしました。
電池は、本体中央の蓋を付属の黒いオープナーで開けてセットします。「+」が上になるようセットしましょう。逆だと起動しません。
トレーニングが終わったら、オレンジの台紙に乗せてしまっておきます。
この台紙はジェルシートがべったりとくっつかないよう、表面にコーティング剤が塗ってあります。
台紙に載せたAbs Fit本体を、オレンジのクリアケースに入れて保管します。
これ以外に、黒いサポートベルトが入っています。腹部に貼り付けたAbs Fitの上から巻いて、マジックテープで止めることで腹筋への密着性を上げることができます。
Body Fit
Body Fitも、Abs Fitと同じ真っ白の箱に入っています。
箱を開けると、黒い緩衝材に包まれたBody Fitが出てきます。
こちらにも、いろいろな付属品が入っています。
- シックスパッド ボディフィット本体
- 台紙
- ボディフィット高電導ジェルシート
- コイン形リチウム電池 CR2032
- 取扱説明書(保証書付き)
- クリアケース
- オープナー
- サポートベルト
Abs Fitと同じように、ジェルシートをオレンジのシートを剥がして電極を覆うように貼り付けてから、透明シートを剥がします。
電池のセットもAbs Fitと同じ。まず、付属の黒いオープナーを本体裏面の蓋の溝に入れて回します。
蓋の溝にオープナーの爪を挿し込んで、蓋を開けます。
コイン形リチウム電池は「+」が見える向きに入れます。逆に入れると、本体が起動しません。
台紙はBody Fit専用の形をしています。
Abs Fitの台紙と同じように、台紙の表面にはコーティング剤が塗ってあるので、Body Fit本体がべったりとくっついてしまうことはありません。
台紙に乗せたBody Fitを、オレンジのクリアケースに入れて保管します。
Body Fitのサポートベルトは、手足に巻けるように金具が付いています。
Abs Fitを使ってみて
まず、Abs Fit単独で使ってみました。強度は15段階で調整できるのですが、最初は5からスタート。ゆっくりノックするようなウォームアップが1分間続いた後、ギュッギュッと腹筋が縮むような刺激が5分続きます。
ここで少し体を動かしてみたのですが、やはり腰をかがめるような動きやひねるような動きをすると、Abs Fitがお腹から剥がれてしまいます。ジェルシートと腹筋の間に少しでも隙間ができると、刺激はまったくなくなります。最初からトレーニングベルトを巻いて、本体と腹筋の密着を上げておいた方がいいですね。
レベル5ではちょっと弱かったので、途中でレベル7まで上げてみました。自然に腰が少し前傾する程度の刺激です。腹筋が収縮しているのが見ていても分かりますが、痛みがあるほどではありません。このような5分間の刺激が4回繰り返されてから、再びゆっくりノックするようなクールダウンが1分間あって、1セットが終わりです。
全体で23分ですが、じっとしていると長く感じるかもしれません。電気刺激で勝手に筋肉が収縮しますから、テレビを見ながらとか掃除をしながらとか、ながらトレーニングができるのがいいですね。これなら、酔っぱらっていても平気です。
ただし、レベル7くらいでは翌日、筋肉の張りも筋肉痛も全くありませんでした。そこで翌日はレベル9まで上げてみました。Abs Fitの貼り付け場所が少しずれていたのか、左側の腹筋に強い刺激があり、耐えられないほどではありませんが若干痛みを感じました。しかし、トレーニング後は通常の筋トレ後のような筋肉の張りは、ほとんど感じません。やはり、SIXPADだけで筋肥大させるのは、無理なようですね。
翌日は、腹筋ローラーとニートューチェストをみっちりやってから、Abs Fitをレベル10で使ってみました。前日のレベル9より強力ななずなんですが、刺激は弱く感じました。左右の腹筋で刺激の差がなかったので、真ん中に貼れたのだと思います。取扱説明書にも書いてありますが、Abs Fitは貼り付ける場所によって、筋肉への刺激に差が出てしまうようです。
レベル10では、腹筋がしっかりと収縮するのを感じることはできますが、筋トレ後のような筋肉の張りはありません。テレビを見ながらやっていると、Abs Fitが動いてるのを忘れてしまう程度の刺激です。まだ弱すぎる感じですね。
翌日、Abs Fitのレベルを13まで上げてみました。かなり深部にある腹筋まで収縮しているのが、はっきりと感じられます。しかし、まだ耐えられない強さの刺激ではありませんし、トレーニング後も腹筋に張りが残るほどではありません。しかし、さすがにながらトレーニングをしていて、忘れてしまうほど弱い刺激ではありません。
翌日、最高強度のレベル15に挑戦してみました。これは効きます。グイグイと筋肉を収縮させる刺激に耐えている感じですね。普段、腹筋を鍛えていない人にとっては、かなり辛い強度ではないでしょうか。ながらトレーニングしていても、意識せずにいられるようなレベルではありません。トレーニング後は、ウェイトトレーニングをした後に近い充実感があります。翌日、初めて腹筋に筋肉痛を感じました。
ところが1か月もすると、あれだけ強力だったレベル15の刺激にも慣れてきちゃいました。相変わらずグイグイと腹筋を収縮させられる感覚はありますが、翌日、筋肉痛になるようなことはもうありません。もうちょっと刺激を強くできないと、筋肥大が期待できるようなトレーニングには使えそうもありません。
Body Fitを使ってみて
Abs Fitに比べて、Body Fitは効きます。最初、腿に使ってみたのですが、レベル7でもかなりの刺激です。両方の脇腹にBody Fitを貼り付けて、Abs Fitと併用するといい感じになります。Body Fitは、上腕二頭筋のような小さな筋肉に使うとレベル7でも耐えるのが大変です。
使ってみて分かったことは、Body Fitを上腕二頭筋に使う場合、スイッチ部分を肘関節の近くにして貼ると、刺激を受ける度に腕が強制的に曲がるので、薄いスイッチ部分の縁が肌に食い込んでかなり痛い。稼働させる前に、関節を屈伸してみてスイッチ部分が当たらないよう、貼る場所を調整しましょう。
飲酒後のSIXPAD(シックスパッド)
結構お酒を飲んで酔っ払った状態で、SIXPAD(シックスパッド)を使ってみました。
力む必要もありませんし、座っていればいいだけなので、飲酒の影響はほとんどありません。トレーニング後に調子が悪くなることもなかったので、大丈夫そうです。もちろん、人によっても、また飲酒の量によっても差があると思いますが、取扱説明書にも飲酒時の使用について注意書きは特になく、私は使えそうですね。
ただし、SIXPADの強度を力まないと耐えられないレベルまで上げてしまうと、さすがに頭痛がしてきて辛くなります。つまり、飲酒後はそこそこ我慢できる強度でSIXPADを使うことになるので、筋肉痛を起こすほどのトレーニング効果は期待できないということですね。
筋トレ後のSIXPAD(シックスパッド)
筋トレで追い込んだ後のパンプアップした筋肉にSIXPAD(シックスパッド)を使うと、翌日の筋肉痛が弱くなる傾向があります。もちろん、筋トレの追い込み具合や刺激の与え方によって翌日の筋肉痛の出方が変わりますから、一概にSIXPADの効果だと断言することは難しいのですが、SIXPADの電気刺激がトレーニング後のストレッチのように筋肉の良いクールダウンになっているようです。
シックスパッドが進化しました
シックスパッドがアップグレードされ、アブズフィット(Abs Fit)はアブズフィット2、ボディフィット(Body Fit)はボディフィット2になりました。
アブズフィット2
一番変わったのは、電池式から充電式になったところです。約5時間の充電で、30回使えるようになりました。ただし、消耗品の高電動ジェルシートを貼らなければいけないところは一緒なので、コスパがよくなったとは言えません。
ボディフィット2
ボディフィットの方も、約5時間の充電で30回使える充電式になりました。こちらも高電動ジェルシートを貼らなければいけないところは変わっていません。
シックスパッドには、アブズフィットやボディフィット以外に、アームベルト、レッグベルト、アブズベルト、ボトムベルト、チェストフィットといったバリエーションが増えてきていて、最近では三浦雄一郎さんのテレビCMで有名になったフットフィット(Foot Fit)もあります。