糖尿病が引き起こす合併症

メタボが引き起こす生活習慣病の中でも、特に恐ろしいのが糖尿病。日本人の糖尿病患者数は約1千万人。予備軍も含むと約2千万人と言われています。世界では4億人近い糖尿病患者がいて、中国やインドなどで増え続けています。

 

糖尿病がいやらしいのは、自覚症状がないこと。約7割の糖尿病患者が、治療を受けていないそうです。しかし糖尿病は放置していると、さまざまな合併症を引き起こします。

  • 網膜症(失明)
  • 神経障害(壊疽)
  • 腎症(人工透析)
  • 脳卒中(脳梗塞、脳出血)
  • 心臓疾患(心筋梗塞、狭心症)
  • 認知症(アルツハイマー病)
  • 脂肪肝
  • 感染症(かぜ、インフルエンザ、肺炎、膀胱炎)
  • 歯周病

糖尿病と歯周病との関係

ここで興味深いのは、糖尿病と歯周病との関係です。

 

歯周病

 

糖尿病が歯周病を進行させ、歯周病が糖尿病を悪化させる科学的根拠が次々と明らかにされています。数年に渡って徹底した歯磨きに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを使った場合、糖尿病が徐々に改善した例もあるそうです。

 

デンタルフロス

 

私はずっとデンタルフロスを使っていたのですが、プラーク(歯垢)の取れ具合が悪いので、歯医者さんに勧められた歯間ブラシを2年ほど前から使い続けています。

 

歯間ブラシ

 

デンタルフロス同様最初は使いづらいのですが、慣れてくると鏡を見なくてもできるようになりますよ。いろいろな太さが揃っていますが、私は一番細い超極細タイプのサイズSSSを使っています。

 


糖尿病の診断基準

糖尿病の判定は、まずヘモグロビンA1c(HbA1c)と空腹時血糖を検査します。

 

ヘモグロビンA1cHbA1cとは、血液中のヘモグロビンとブトウ糖が結合したもので、過去1〜2か月の血糖の状態を把握できます。以前はHbA1c(JDS)が使われていましたが、2012年4月1日から国際標準値のHbA1c(NGSP)が使われるようになりました。

 

HbA1c(JDS)+0.4=HbA1c(NGSP)

 

という関係なので、糖尿病型の判定もHbA1c(JDS)では6.1%以上だったのが、HbA1c(NGSP)では6.5%以上になりました。

  • 4.6〜6.2%:正常値
  • 6.5%以上:糖尿病型

 

これが私のHbA1c(NGSP)の値です。

 

HbA1c(NGSP)

 

2016年7月の検査で、6.5%以上となってしまいました。

 

空腹時血糖とは、血糖値が一番下がる空腹時に血液を採取して血糖値を調べます。

  • 70〜109mg/dL:正常値
  • 126mg/dL以上:糖尿病型

 

これが私の空腹時血糖値の推移です。

 

空腹時血糖

 

HbA1c(NGSP)が基準値の6.5%以上になったとき、空腹時血糖値も143mg/dLとなり完全な糖尿病型に入っています。通常は空腹時血糖とHbA1cで糖尿病型と診断された場合ブドウ糖負荷試験で再検査されます。

  • 2時間値が120mg/dL未満:正常値
  • 2時間値が200mg/dL以上:糖尿病型

 

以上のような血糖値とHbA1cの結果に加え、喉が渇く、トイレが近くなる、といった糖尿病の典型的な症状とを照らし合わせて、最終的な糖尿病の診断が行われます。

 

私の場合は、この後食事管理と運動によって減量し、HbA1c(NGSP)も空腹時血糖値も正常値に戻すことができました。

参考書

参考書としては、私が通っている栗原クリニック東京・日本橋の、栗原毅先生が書いた本がオススメ。

 

栗原毅先生の本

 

糖尿病と食事管理について、より詳しく知るには、この本を参考にしてください。

 


 

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