医者からの糖尿病宣告
以前より私は、会社の定期健康診断で脂肪肝と言われ、消化器内科の専門病院に強制的に通わされていました。でも別に自覚症状があるわけでもなく病院でも血液検査するだけですから、生活習慣を改めることもなく仕事を言い訳にして暴飲暴食を続けていました。
当然、血液検査の結果が良くなるはずもなく、ぶくぶくと太り続ける毎日。で、いつもの定期通院の問診で、ドクターから遂に宣告されてしまいました。
糖尿病ですね。(栗原毅医師)
・・・
流石に耳を疑いました。糖尿病と言えば、合併症で目が見えなくなったり、足が壊死してしまったりする非常に怖いイメージしかありませんでした。私の周りにも糖尿病で毎日インスリン製剤を自己注射している人、糖尿病腎症で人工透析に通っている人などが、実際にいましたから。
マジ、やばいな・・・
でも、まだ間に合いますよ。
まず、本気で体重落としてください。
栗原先生のこの言葉が、私が減量を決意したきっかけです。
医師がくれたきっかけ
でも、糖尿病って不治の病じゃなかったっけ?
そう思って、いろいろ調べてみると、
- 早朝空腹時血糖値が126mg/dL以上
- OGTTで2時間値が200mg/dL以上
- 随時血糖値が200mg/dL以上
- HbA1cが6.5%以上
のいずれかが確認された場合は「糖尿病型」と判定され、さらに慢性的な高血糖の存在が確認されると糖尿病と診断されるそうです。
(「糖尿病治療ガイド」(日本糖尿病学会)より)
私の場合は上の4、つまりHbA1cが6.5%になったため糖尿病型と判定されたわけです。栗原先生が私を本気にさせるために、まだ糖尿病型だったんですが敢えて「糖尿病です」と言ってくれたんですね。
覚悟を決めるきっかけ
毎日、自分で注射するのはイヤです。足を切断されるのもイヤです。目が見えなくなるのもイヤです。
本気で痩せよう、と私は決心しました。でも、糖尿病の怖さなんてそれまでも知っていたはず。このまま行くと糖尿病になりますよって、先生には何度も言われていました。なのに、人間ってなかなか本気になれないもんですよね。
仕事が忙しいんだからしょうがないとか、中年なんだから太って当たり前とか、いろんな言い訳を用意して現状を正当化してしまいます。俺が糖尿病になるはずないとか、痩せようと思えばいつだってできるとか、そんな根拠もない妙な自信まで持っていました。
なかなか自分の意志だけで、自分を変えるのは難しいもの。こういう他人の力こそが、心を入れ替える貴重なきっかけになるものです。